遠い記憶

間に合わなかった

家に帰り、
親父に美紀との結婚を許していただいたことを報告したら、親父は結納を早めにしようと言ってくれた。

暦をみながら、
来月の中旬の日曜日にどうかとなり、美紀に連絡すると小林家も大丈夫との事で、結納品を大急ぎで準備し結納を交わした。

結婚式は、家族だけで人前式にしようとレストランや貸衣装を見てまわり、
準備し始めた頃……

親父が、倒れ意識がないまま亡くなった。

1年以内なら間に合うと思っていたのにダメだった。
< 42 / 134 >

この作品をシェア

pagetop