遠い記憶
圭介が、屋上のベンチで、コンビニ弁当を食べていると三郎と丈がやって来た。
「圭介、美紀ちゃんは、どうだ?」
「あ、サブ… 丈…。
うん。…まだ、意識が戻らないんだ…」
「お腹の赤ちゃんは、大丈夫なのか?」
「あぁ、週末に、お腹のエコーで検査したら元気だった…
赤ん坊も頑張ってる…
なぁ、サブ、丈。
俺、どうすれば良かったんだろう。
もっと上手く皆川の事を対処したら、美紀がこんな目に遭わずに済んだのにと思うと本当に情け無いんだ…」
「お前は、悪くないだろ!
あの女が一方的に自分勝手な考えでやったんだ。
お前たちは、被害者だと、俺は思うぞ!」
「圭介。俺たちは、美紀ちゃんの回復を祈る事しか出来ないけど、お前が体壊したら美紀ちゃんが悲しむから、メシはきちんと食べろよ。」
「あぁ、2人共、ありがとな!
ひとみちゃんやさっちゃんも心配してるんだろ?
週末までまだ意識戻らなかったら、お見舞いに来て話し掛けてくれるように伝えてくれよ」
「「あぁ、伝えるな。」」