遠い記憶
そして、サブのところも丈のところにも赤ちゃんが産まれ、俺たちの子供達も同じ学年になる。

俺たち三組の夫婦は順調だったが、
会社は小さなプロジェクトがなくなったりして、バブル崩壊の影響がじわりじわりと押し寄せていた。

自宅で、お義父さんとも今後の経済的な事などを話したりしていて、このまま会社で仕事していくやり甲斐はあるのだろうか…

俺は、漠然とした失望感に駆られていた。

自分の気持ちに向き合おうと、色んな本を読み始めていくうちに独立して商売をしてみたいという気持ちが膨らんできた。

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