【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
整いすぎた律くんの顔が近い。
どんどん近づく距離。
顔……顔……。
ハッ!!
「……待って律くんっ!!」
「は?」
「ダメダメ……っ! こんな近くに来ちゃダメ……」
「俺、拒否られてんの?」
「まだちゃんと伝えてないから……昨日のこと、律くんに謝りたくて!」
「なに?」
「なにって、私が送った写真のことだよ!」
身体を向き直して、姿勢を伸ばす私に「拒否られるくらいなら言うんじゃなかった……」と苦い顔をしている律くんを真剣に見つめた。