【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「りっ、律くんそれって……私の顔面が、律くんを傷つけてたわけじゃなかったってことなん──」
言い終える寸前、律くんの身体は離れていって。
だけどすぐに、
「だから、こういうのはもうやめて?」
……と、律くんが自分のスマホを掲げて私に見せた。
「……!?」
そこには、私が昨日送った写真がホーム画面になっていて。
半分だけの私の顔が真ん中の位置にくるように設定されていた。
「……な、なにこれ?」
私の写真が律くんのスマホに写ってる……。
「可愛すぎて疲れるから、やっぱり嫌がらせだろ」
はぁっ……と溜め息をついて、目を細くして微笑む律くんに、私の心臓はいよいよ爆発しそうになる。