【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
気づいてほしい
「好きだから、私に触れてほしいって思うことは、変なことですか……?」
雪でも降りそうな放課後。
今私がいるのは保健室。
「あたしに相談するならもっとハッキリ言いなー?」
色っぽく足を組み変えて、束ねた髪をかきあげながらそう言ったのは、ここの主である養護教諭、蒼ちゃん先生だ。
「ハッキリ……って」
「ほれほれ〜!! 心の声を口に出してごらんよ〜」
心の声……と繰り返し、意を決した私は、
「実は……律くんのことを、性的な目で見てしまっている気がするんです!!」
言ってしまった……!