【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


「私のこと、嫌になっちゃったのかな……」


「んなこたぁないと思うよ? 男子には男子の気持ちってもんがあるし」


「律くんの、気持ち……」


「西宮のこと考えて、羽川なりに葛藤してんだよ」


「私のきっつい顔面と葛藤を……この前は、可愛いって……ううっ……」


「泣くな泣くな! 西宮は可愛いってー。これがアオハルってやつか……15年前に戻りたい……」(31歳・独身)


ぐーんと伸びをする蒼ちゃん先生。


白衣の隙間から見えるウエストはくびれているし、タイトスカートから伸びた細くて長い足。


「んぅ? なぁに見てんのー?」


「いいえっ、なんでも……ないです!」


ほぼすっぴんって感じなのに色っぽくて。

これが大人の魅力ってやつなのかな?

私には絶対にないもので……。
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