【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


玲来ちゃんからもオッケーが出た!


「よかったぁ!」


よしっ!

あとは律くんが気づいてくれるかどうかだ!


大人っぽい赤は、ちょっと背伸びした気もするけれど。

ほんの少し期待しながら、決戦のお昼休みがやって来るのを待った。


* * *


そして迎えたお昼休み。


「律くん、どっちが食べたいかな?」


「……」


賑やかな教室の窓側で、私と律くんは向かい合って座っている。

ミニオムライスとミートパスタ。

どちらも「尾行の件、引き続き頼んだからな!」と矢坂くんからの口止め料の賄賂である。
< 118 / 391 >

この作品をシェア

pagetop