【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
律くんの横顔をまじまじと見つめる。
「今……律くん、大人になったらって言った?」
「言った」
今より大人って、だってそれって……。
「それってつまり、数年先も一緒にいられるってこと……?」
「他に意味なんてないけど?」
嬉しすぎて、今度こそこれは夢なんじゃないかって頬っぺを摘んでみる。
大丈夫、ちゃんと痛い。
だから夢じゃない。
「大人になっても一緒……? 私なんかでも、いいの?」
律くんの言葉で聞きたくて、確かめてしまう。
「ホント、言わなきゃわかんないよね?」
呆れ顔をした律くんがこっちを向いた。