【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「いいとこに来たわね! 冬夜からもなんか言ってやってよ! 初めてだってのに、金をチョイスしてんのよ!?」
「なにぃ!? 金……だと!?」
強者だろ……と声を震わせた。
二人はなんでそんなに驚くんだろ?
ゴールドって、おかしいかな?
「おい、西宮……男の意見からすると、金はアレだ……なんつぅか、ギラギラしすぎっつぅかよ」
「えー! 矢坂くん、経験がおありなの!?」
「いやいや! 玲来はああ見えて感動するほどの純白の白……」
──ドカッ!!
私の視界から矢坂くんが消えた……。
「誤解されたくないから言うけど、わたしと冬夜はまだそういうことしてないからね……!!」
鬼気迫る玲来ちゃんに少々怯えながら、
「じゃあ、二人はどっちがいいと思う!?」
私はスマホの画面をくるっと返して突き出した。