【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「──っていうわけなの……。私は、律くんを振り回して運まで吸い取ってるって……」
「その占い……」
「玲来ちゃん、あんまりだよね!?」
「当たってるわねぇ……」
えっ?
こんな疫病神みたいなことを言われて当たってるって……!?
「……俺も占ってもらうか」
遠回しに疫病神説を肯定されたようだった。
「どうしよう……」
「大丈夫だって西宮。俺もさ、お前の気持ちわかるんだよなー。好きすぎて生霊になっちまうくらいってやつな?」
「……」
全くフォローになってない矢坂くんに肩を叩かれ、授業はすぐに始まってしまった。
出来るだけ律くんを振り回さないためにはどうしたらいいのかな……?