【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


「西宮なりに考えてるんだ。その気持ちは必ず相手に伝わるものだよ」


会長様の励ましの言葉に、生霊から人間に戻れた気がした。


「ありがとうございます! 会長様って、優しいんですね」


「……っ、そんなことを言っても落ち葉清掃は撤回しないぞ!」


目をパッと逸らした会長様に、私は「はい」と笑顔で答えたのだった。


そっか。

私なりに考えてみよう。

律くんのために出来ること。

そうすればきっと、律くんに私の気持ちも伝わるよね?
< 181 / 391 >

この作品をシェア

pagetop