【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
ああ……なんてタイミングだろうか。
一体私が前世でどんな悪さをしたっていうんだ!
チラッと盗み見た律くんの不敵な表情が、ものすごく怖いんですけど!
「時間は16時頃。俺と二人での作業になる。そのあと片付けや報告をして終わりだ。問題はないか?」
「……な、いです」
律くんの放つ空気がやばい……。
いつも通りの表情なのに、言葉では上手く言い表せないくらいだ。
「もしかしてだが、昨日言っていた西宮の彼氏か?」
「はい……っ」
会長様と律くんの目がしっかりとぶつかった。
おお……これはなんて恐ろしいんだろうか。
言葉はないにしろ二人の空気が重い。