【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「だってね玲来ちゃん! もっと知りたいって思うのに、それでもわからないことばっかりで……」
「……はぁ。そんなのわたしだってそうよー? 冬夜が未だに尾行してることだって、ついこないだ知ったんだからね!!」
なっ!?
ついにバレてしまったのね矢坂くん!?
な、なるほど……。
どおりであんなにへこんでるわけだ。
ずーん……っとあの世の入り口に立っているかのような矢坂くんは「なんで週2にしなかったんだろ……」とぶつぶつ呟いている。
「で、でも私言われたの! いくら相手のことが好きでも、嫌いなものを押し付けられるのは苦痛でしかないって」
「そろそろ順序を追って話すことを身につける気はない……?」
まるで理解出来ない様子の玲来ちゃんに、一から説明することにした。