【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
曖昧な答え方に、私は完全に路頭に迷ってしまったってわけだ。
「だからね、そんなあまり食べない物を押し付けるのって苦痛なのかなって!」
「んなことないない」
「れ、玲来ちゃん、なんか適当な気が……」
「ないない」
「ホント!? 玲来ちゃんもそう思うよね! でも、苦痛っていうのはお母さんが言ってたんだよね……」
「母上が? んじゃそんなことあるわ! 今すぐ気にして!」
「……」
親友の言葉よりも私の母の言葉を信じるとは、本当に私の親友なんだろうか……。