【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「まっ、バレンタインまで時間はあるしさ、じっくり悩んで考えてみな!芽衣の得意分野じゃないの!」
「……そんな!!」
「SNSの方が参考になるわよ! わたしのチョコは決して映えないから! んじゃっ!」
立ち上がった玲来ちゃんに待って……!と伸ばした手は、虚しくも届かず……。
「ごめんだけど、今回ばかりはわたしも相当気合いを入れてるの! だから芽衣の相談窓口はしばらく閉鎖させてもらう!!」
ビシッ!と人差し指を立てた玲来ちゃんに、私は椅子から崩れ落ちた。
「じゃあ私、どこに相談したらいんだろ……」
「ちょ、ホントにわたしは相談窓口だったのね……」