【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


「ごめん玲来ちゃん……私、耳が故障中で……」


「聞こえなかったことにしようとしてる時点で正常だから……」


え、なに?

律くんが風邪……?


「さっき学年主任の山神様が欠席報告しにきたから間違いないって」


「……そんな。なんてことなの……耳が故障中だったらよかったのに」


「人の話聞いてんのか……」


嘘……。

いつも私に風邪引くなって心配してくれてた律くんが、まさかの風邪。


「なんて日なの……」


私はその場で崩れ落ちる。

ここは教室だということも忘れて。
< 232 / 391 >

この作品をシェア

pagetop