【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


「わかったよ玲来ちゃん!」


……と、ぶんぶんと縦に首を振る私。


「ない!一つもない! 玲来からのチョコに文句つけるわけない!」


……と、ぶんぶんと横に首を振る矢坂くん。



「緊張、する……」


ドキドキしているのか、玲来ちゃんは不安そうな顔でチョコが入っているであろう箱を開けた。


緊張の瞬間である……。


パカッ……


「……」

「……」

「ど、どうかな二人とも……」


私と矢坂くんは凍りついた。

周囲にいたクラスの子も「あれはやばい……」と、逃げていく異常な事態。
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