【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


みるみるうちに顔中に熱が集中する。


「する?」


「〜〜〜〜……!!」


もうダメだ。

律くんはやっぱり甘い魔法使いだ。

玲来ちゃんに「ポエマーか……」と言われようとも!!


律くんが何やら満足そうに私を見つめる。

その瞳から耐えきれそうにない……。


「お、お、お大事に……!!」


ガチャッ!と勢いよくドアを開けて部屋を飛び出していた。

なんて幸せなバレンタインなんだろう。

律くんは風邪なのに、そう思わずにはいられなかった。


「──やっぱり走り出すんだ。可愛いからいいけど」


バレンタインじゃなくたって、律くんと一緒に過ごせる日は、いつもキラキラしてドキドキして幸せなんだ。
< 265 / 391 >

この作品をシェア

pagetop