【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
3日後の夜。
風邪も治って元気になった律くんからメッセージが届いた。
画像が送られてきた私はついに律くんが自撮り!?と、絶対にありえないことまで想像しちゃうくらいに嬉しくて。
スマホをタップしてメッセージを開いた。
そこには、自撮りよりも嬉しい写真が届いていた。
“救出成功”というメッセージが見える。
「あっ!」
その画像は、一枚だけ割れていなかったウサギのクッキーだった。
「……って。これ、会長様が預かってたんじゃ!」
次の日、どんな手段を使ったのか律くんに聞いてみたけれど……
「絶対言わない」
いくら聞いても教えてくれなかったのだった。