【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「そりゃ……っ、キス以上のこともいつかはって考えたりもするけど」
「ほーん。キスしてるんだ。まぁ当たり前か。付き合ってるし?」
当たり前なの!?
逆にこっちが突っ込みたくなってしまう。
「てかさ? 好きって言葉が聞きたいっていうあんたの固い決意はどこいったんだって話よ!」
「だって律くんが……」
「律くんが何よ?」
「うん。私思うんだけど、律くんって甘い魔法使いみたいだなって」
「ポエムを語ってくれとは頼んでないんだけど」
「ううん! 私が思ったことだよ!」
「んじゃ進路面談でポエマー希望って申告しときなよ?」
「玲来ちゃんってばぁ! 私は真剣なのに!」
「わたしも真剣に芽衣のポエマーを応援してるから」
「……」