【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「……ちょ、何があったっていうのよ?」
私は小さく頷いて、昨日の出来事をポツリポツリと話し始めた。
それは、昨日家に帰ったあとのことだ。
またしても卵の期限が切れていたらしく、お母さんに買い物を頼まれた。
これで二回目だよ!?とは恐ろしくて口には出せずに、すぐにスーパーへ向かった。
無事に卵をゲットした私が帰ろうとしたその直後。
「あ」
スーパーを出たところで、なんとバッタリと出くわしたのだ。
「……し、東雲……さん!?」
そういえば東雲さんも買い物って言ってたっけ……。
先に気づいていたらしい東雲さんがなぜか私の元へとやってきた。