【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


「まぁ、あたしは教師として好かれんのは大歓迎。西宮が不安になることはないよ? 羽川は、西宮のことしか頭にないんだからさ」


「蒼ちゃん先生……ありがとう。慰めてくれるんですね……」


「違う違う」


えっ、そこはうんって言ってよ蒼ちゃん先生!


「羽川がここに来てんのってサボりもあるけど、絆創膏とかビニールパックが冷えてるか、いちいちあたしに確認したくて来てんのよ」


「な、なんでそんなこと……?」


律くんにとっては、かなりめんどくさいことだと思う。

保健委員でもないし……。

エネルギーの消費をしたくないのに。


「さあ? 誰かさんがよく転ぶせいじゃない〜?」


ニヤニヤと笑いながら私の頬っぺたをつついた。
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