【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「もー、いつまでこの世の終わりみたいな顔してんのよ!」
「私の世界はもう、止まってしまったの……」
胸の内を玲来ちゃんに零せば、「ポエマー希望のこと、進路面談で伝えた?」と笑われてしまった。
もちろんこれは、玲来ちゃんなりの気遣いだ。
私が昨日、律くんとのことを打ち明けて涙ぐんだから。
「大丈夫、大丈夫。律くんは、芽依のことを嫌いだなんて思ってないわよ」
「……、」
「そんなこと、あんたが一番よーくわかってるでしょー!?」
……と。
へこたれる私の肩を抱き寄せてくれた。
今日の玲来ちゃんは一段と頼もしく見える。