【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
ドキドキと細胞が律くんに反応して、頬が熱を帯びた直後……
「愛してる」
「え……っ?」
突然降ってきた最大級の愛の言葉に、私は倒れそうになる。
「好き」を通り越した……?
「って毎日言うから家出しないって約束してくんない?」
「なっ……!?」
それは、あの日教室で私が律くんに半ば叫びながら言ったお母さんの話で……。
「聞こえた? 愛してるって」
「き、き、聞こえた……っ、だから私、家出しないよ!?」
律くんがするなって言うのなら、私はずっと家の中にいるに決まっている……!