【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
ぐるぐると律くんが身につけていたマフラーを私に巻いてくれた。
「甘え下手は手がかかるね」
「なっ……」
「だからって明日から素直に甘えようとか考えないでよ」
「ひ、ひどいよ……素直になろうかと思ったのに……っ」
「はいはい。そういうのいらないから」
上げたり落としたり、塩を振りまいたり甘かったり。
「いらないって……」
「俺が勝手に甘やかすから」
──もう嫌になるくらい律くんに感情を支配されてる。