【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます
「私の顔面が人を傷つけることってあるのかな……」
「特定の人物にのみ破壊力がありすぎるだけでしょ……」
肩を縮める私の視線の先には律くんの姿があって、机に突っ伏している。
「ほっ、ほら見て玲来ちゃん……! 私のせいで相当なダメージを受けたからか律くんもあの通りだよ……」
「いつものことじゃん……」
「そりゃそうかもしれないけど……私、律くんのことわかってないのかな……」
「そう? 律くんがどんな人なのか、もうとっくにわかってんじゃないの? 良いところとか悪いところとかさ」
……律くんのいいところ。