【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


結局、玲来ちゃんにも打つ手なし!と言われてしまって、憂鬱を引きずったままお昼休みを迎えた。


だけど、このままじゃいけないと思った私は、お昼休みに律くんを起こしてご飯を食べようと誘うことに成功したのだ。


やっぱり、謝罪を申し出たい。

たとえ、私の顔面が律くんを不快にさせてしまったとしても……!


「俺が今いんのって空き教室で合ってんだよね?」


「はい………」


誰もいない静かな空き教室。

殺風景で遮光カーテンが半分閉められていて、湿気っぽい。

その中心で、今となってはもう誰も使わなくなった椅子に腰掛ける私。
< 96 / 391 >

この作品をシェア

pagetop