あなたの願い、残酷に叶えます。
そして、再び繋げる。


次に繋げた時にはきっと3年B組の授業が見られるはずだ。


そう、思ったけれど……。


繋がったのはさっきの6人だけだったのだ。


「なにこれ、どうしてこんなことになるの?」


景子はしきりに首を傾げている。


「わからない。どうする?」


翔は勉強する気がなくなったようで、大あくびをしながらそう言った。


「もういいじゃん俺ら。このまま休もうぜ」


充男が言う。


先生と繋がることができないんだから、そうするしかなさそうだ。


こういう場合は欠席扱いにもならないと思うし。


「ねぇ紗弓、あたしたちこのまま少し話そうよ」


景子が誘ってくる。


「うん、いいよ」


「俺も混ぜてよ」


航大が身を乗り出して言う。


「ここから先は女子の時間だからダメ」


景子が軽くあしらっている。
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