あなたの願い、残酷に叶えます。
☆☆☆
この日、あたしたち6人は休みの学校に来ていた。
いつもの3年B組にはあたしたち以外誰の姿もない。
真美を押さえつけ、その指を切りつけて儀式に必要なものを用意した。
そしてすべてが終わったとき、教室内は暗くなっていた。
外からの日差しは消え去り、つけていたはずの電気はいつの間にか消えていた。
それにも気がつかないくらい、あたしたちは儀式に没頭していたのだ。
こんなのただのお遊びだ。
心の中ではそう思っているのに、全身に嫌な汗が滲んでいた。
それはあたしだけじゃなくて、ここにいる6人全員が同じ現象に陥っていた。
季節は4月上旬。
それほど暑さは感じないはずだった。
それなのに、額や首筋には汗の玉が浮かんでいる。
「残酷様お願いです。池山里奈を殺してください」
あたしの声が低く教室内に響き渡る。
「残酷様お願いです。池山里奈を殺してください」
あたしの言葉を全員が復唱する。
この日、あたしたち6人は休みの学校に来ていた。
いつもの3年B組にはあたしたち以外誰の姿もない。
真美を押さえつけ、その指を切りつけて儀式に必要なものを用意した。
そしてすべてが終わったとき、教室内は暗くなっていた。
外からの日差しは消え去り、つけていたはずの電気はいつの間にか消えていた。
それにも気がつかないくらい、あたしたちは儀式に没頭していたのだ。
こんなのただのお遊びだ。
心の中ではそう思っているのに、全身に嫌な汗が滲んでいた。
それはあたしだけじゃなくて、ここにいる6人全員が同じ現象に陥っていた。
季節は4月上旬。
それほど暑さは感じないはずだった。
それなのに、額や首筋には汗の玉が浮かんでいる。
「残酷様お願いです。池山里奈を殺してください」
あたしの声が低く教室内に響き渡る。
「残酷様お願いです。池山里奈を殺してください」
あたしの言葉を全員が復唱する。