あなたの願い、残酷に叶えます。
「もうやめて!」


真美の声も、もう届かない。


充男は死んだ。


もう死んだのに、女はやめない。


締めあげた首が極限まで細くなったときに、ミチミチミチッ! と、肉が破裂していく音が聞こえてきた。


女の指の間から、ダラダラと血が流れ出す。


次の瞬間、ブチンッとあり得ない音が聞こえてきたかと思うと、充男の首と胴体は引きちぎれていた。


床にゴロリと転がる充男の頭を見て、あたしたちの悲鳴が響き渡ったのだった。
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