あなたの願い、残酷に叶えます。
「なにこれ、こんなんじゃ授業になんないじゃん」


景子が頬をふくらませて言っている。


「授業受けなくていいんじゃねぇ?」


そう言ったのは充男だ。


充男は早くもスマホを手にしている。


あたしたちは何度か他のクラスメートに声をかけてみたけれど、反応が戻ってくることはなかった。


本当にこのまま授業受けなくていいのかな?


そう思い始めた時だった。


バンッと音がしたかと思うと、あたしたち6人を覗いて全員の画面が暗転したのだ。


「うわっビックリした!」


翔の声にあたしは「どうしたの?」と、質問する。


「今タブレットからすごい音がした」


「もしかして、あたしたち以外の全員が退室した?」


「そうなるのかな?」


翔は首を傾げている。


他のメンバーも同じような音を聞いて、その瞬間他のクラスメートたちの画面が暗転したようだ。


普通に退室したのとは、どうも違うみたいだ。


「ちょっと待って。麻子に連絡してみるから」


あたしは早口に言ってスマホを操作した。
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