堕天使系兄の攻略方法。
こいつ、変に馴れ馴れしいと思ったらそういうことか。
大学生?
髪も茶色だし、雰囲気が俺より年上な感じがした。
って言っても馬鹿そうだ。
「あまりからかわないでやってくれます?こいつ、そーいうの全然分かってないガキんちょだから」
「可愛いじゃん。俺そういう子タイプだわ、おにーさん」
“お兄さん”とか馴れ馴れしく言ってんなよ。
「あぁ柚、今日も夜は俺の部屋来なね。勉強教えてあげるから」
「う、うん」
なんて、なに子供っぽい対抗してんだろ。
「…へぇ、そんな感じなんだお二人さんって」
俺に妬いてんのかな、こいつ。
さっきから睨んで来るし。
だから俺は余裕の笑みを見せた。
「ほら、帰るよ」
「あっ、うん。…お兄ちゃん…手、」
「なに?駄目?」