堕天使系兄の攻略方法。
湊side
どんな顔するかなって思った。
1つの墓を前にして、ここは俺の父さんが眠ってる場所だよって教えたら。
そいつはどんな反応をするだろうって。
『お父さんは、強いよ。だって息子さんと奥さんを…守ったんだよ』
『この人は私が必ず笑顔にしてみせます。新しくお父さんになった男は少し頼りないかもしれないけど…』
『なので羽柴 湊のことは───…真崎柚にお任せくださいっ!!』
それはきっと、俺が一番に欲しい言葉だった。
お前すごいよ。
なんでそこまでまっすぐなの。
俺より泣いちゃってさ、俺より父さんに言葉を送って。
「お兄ちゃんブランコあるよっ!」
「…乗るの?」
「うんっ」
ラーメン屋に寄った帰り道。
住宅街に入る手間、そこまで広くない公園にはポツポツと遊具がある。
真っ先に走り寄った柚は日の暮れた夜空の下、満面の笑みで俺へと笑いかけた。
「きゃーー!」
「柚、1個聞いていい?」
「んーー?なぁにーー」
楽しそうな顔しちゃって。
俺これ、どっからどう見ても保護者じゃん。
どんな顔するかなって思った。
1つの墓を前にして、ここは俺の父さんが眠ってる場所だよって教えたら。
そいつはどんな反応をするだろうって。
『お父さんは、強いよ。だって息子さんと奥さんを…守ったんだよ』
『この人は私が必ず笑顔にしてみせます。新しくお父さんになった男は少し頼りないかもしれないけど…』
『なので羽柴 湊のことは───…真崎柚にお任せくださいっ!!』
それはきっと、俺が一番に欲しい言葉だった。
お前すごいよ。
なんでそこまでまっすぐなの。
俺より泣いちゃってさ、俺より父さんに言葉を送って。
「お兄ちゃんブランコあるよっ!」
「…乗るの?」
「うんっ」
ラーメン屋に寄った帰り道。
住宅街に入る手間、そこまで広くない公園にはポツポツと遊具がある。
真っ先に走り寄った柚は日の暮れた夜空の下、満面の笑みで俺へと笑いかけた。
「きゃーー!」
「柚、1個聞いていい?」
「んーー?なぁにーー」
楽しそうな顔しちゃって。
俺これ、どっからどう見ても保護者じゃん。