堕天使系兄の攻略方法。
湊side
なんだろ。
こいつを見てると、どこか目を離せなくなるっていうか。
いつも賑やかで馬鹿だから誰かに簡単に騙されちゃうんじゃないかって。
まぁそれを俺も利用しているから、下僕として普段扱ってるんだろうけど。
でもこいつの純粋さは……嫌いじゃない。
「…そんな悲しそうな顔、お前には似合わないよ」
眠る妹の頬に涙は流れていないものの、いつもの元気さは無かった。
それは風邪のせいじゃなく、誰にも話したことのないような気持ちを言ってしまったからなんだろう。
こいつの元気の裏には悲しみがあって、それは俺と似ているかもしれない…なんて。
「…あんなこと言われちゃったら何も用意出来ないだろ、馬鹿」
嬉しい日じゃない、なんてさ。
俺にとっては少なくとも嬉しい日だ。
だって初めて出来た妹の誕生日なんだから。
なんでこいつの本当の母親は誕生日を選んだんだよ、なんて責められないけど責めたくなった。
「来月……か」
こいつが喜ぶものは何だろう。
こいつが今一番欲しいものが俺と同じものだったとしたならば。
あのときのお前がしてくれたように、ラーメン屋にでも連れて行けばお前は喜んでくれる?
それとも母親に合わせてやればいい?
…お前が本当にしてくれたように。
なんだろ。
こいつを見てると、どこか目を離せなくなるっていうか。
いつも賑やかで馬鹿だから誰かに簡単に騙されちゃうんじゃないかって。
まぁそれを俺も利用しているから、下僕として普段扱ってるんだろうけど。
でもこいつの純粋さは……嫌いじゃない。
「…そんな悲しそうな顔、お前には似合わないよ」
眠る妹の頬に涙は流れていないものの、いつもの元気さは無かった。
それは風邪のせいじゃなく、誰にも話したことのないような気持ちを言ってしまったからなんだろう。
こいつの元気の裏には悲しみがあって、それは俺と似ているかもしれない…なんて。
「…あんなこと言われちゃったら何も用意出来ないだろ、馬鹿」
嬉しい日じゃない、なんてさ。
俺にとっては少なくとも嬉しい日だ。
だって初めて出来た妹の誕生日なんだから。
なんでこいつの本当の母親は誕生日を選んだんだよ、なんて責められないけど責めたくなった。
「来月……か」
こいつが喜ぶものは何だろう。
こいつが今一番欲しいものが俺と同じものだったとしたならば。
あのときのお前がしてくれたように、ラーメン屋にでも連れて行けばお前は喜んでくれる?
それとも母親に合わせてやればいい?
…お前が本当にしてくれたように。