堕天使系兄の攻略方法。
「…あ、あははっ、お兄ちゃんそれ慰めてくれてるの?私は平気だよっ!もう気にしてないもんっ!」
少し視線を逸らすように誤魔化した。
そうやってからかって私の反応見てるの知ってるんだから。
この人が私に本気になるわけがないし、私はまだまだ言われた通りウサギさんパンツだし。
「それに私達は兄妹だよっ」
お願い、鳴り止んで心臓。
顔も赤くならないで。
この気持ちは何…?
どうしてお兄ちゃんの顔をまっすぐ見れないの…?
「兄妹じゃなかったらいいの?」
「ま、まったまた~!今度は何を企んでるのか知らないけど、もう騙されないですよーだっ」
吹っ切れたように「にししっ」と笑った私に、黒い笑みをした兄。
「…へぇ」と呟いて、トンッと押し倒した。