覚醒者3号-最終調査報告-
第五章
黛
追尾ミサイルは、戦闘機の発する熱を感知し、それを辿ってたとえ回避されても再度軌道を修正、敵機を捕捉するのだそうだ。
だとすると目の前で展開されている戦いは、まさしく追尾ミサイルによる一機の高性能戦闘機の撃墜…!
「くっ!」
小山田君は必死に回避行動を続ける。
しかし回避しようと防御しようと、絶え間なく襲い掛かってくる凶刃。
10本のナイフは、5人の量産型覚醒者の念動力によって操作され、何度も軌道修正を繰り返しながらその切っ先を小山田君に向けた。
ここまで致命傷を受けずにかわし続けていられたのは、奇跡と言ってもいいだろう。
全身に刃をかすめた跡を残し、血の滲む服が小山田君の苦戦を物語る。
「ちっ…小手先の技でチマチマと…!」
小山田君の右手に、一際大きな炎が上がった。
「失せろ!」
大蛇の如き巨大な炎の帯が、量産型に向かって放たれる!
だとすると目の前で展開されている戦いは、まさしく追尾ミサイルによる一機の高性能戦闘機の撃墜…!
「くっ!」
小山田君は必死に回避行動を続ける。
しかし回避しようと防御しようと、絶え間なく襲い掛かってくる凶刃。
10本のナイフは、5人の量産型覚醒者の念動力によって操作され、何度も軌道修正を繰り返しながらその切っ先を小山田君に向けた。
ここまで致命傷を受けずにかわし続けていられたのは、奇跡と言ってもいいだろう。
全身に刃をかすめた跡を残し、血の滲む服が小山田君の苦戦を物語る。
「ちっ…小手先の技でチマチマと…!」
小山田君の右手に、一際大きな炎が上がった。
「失せろ!」
大蛇の如き巨大な炎の帯が、量産型に向かって放たれる!