覚醒者3号-最終調査報告-
黛
何とか安全な場所に脱出する事ができた。
振り向いて確認する。
…追っ手はない。
量産型達は、あの崩落に巻き込まれて圧死したらしい。
矢崎も同様だ。
そして…恐らくは小山田君も…。
唇を噛む私を。
「!」
ペシッと。
ななみちゃんが叩いた。
「…!…!…!!…」
何度も、何度も。
その瞳に大粒の涙を浮かべ、ななみちゃんは私を平手で叩く。
「ごめん…ごめんね、ななみちゃん」
私も、涙は堪え切れなかった。
どうして、小山田君にまで手を伸ばせなかったのか。
どうして三人一緒に瞬間移動する事ができなかったのか。
全ては、私の落ち度だった…。
振り向いて確認する。
…追っ手はない。
量産型達は、あの崩落に巻き込まれて圧死したらしい。
矢崎も同様だ。
そして…恐らくは小山田君も…。
唇を噛む私を。
「!」
ペシッと。
ななみちゃんが叩いた。
「…!…!…!!…」
何度も、何度も。
その瞳に大粒の涙を浮かべ、ななみちゃんは私を平手で叩く。
「ごめん…ごめんね、ななみちゃん」
私も、涙は堪え切れなかった。
どうして、小山田君にまで手を伸ばせなかったのか。
どうして三人一緒に瞬間移動する事ができなかったのか。
全ては、私の落ち度だった…。