覚醒者3号-最終調査報告-
最終章
ななみ
かつて機関に所属していた私や黛さんさえも、機関の本部に来るのは初めての事だ。
それだけに絶句する。
機関本部へと続くといわれる地下通路。
その終着点に、何故この国の政(まつりごと)の中枢、国会議事堂が存在しているのか。
「…地図が…あのCD-ROMが…間違っていた…?」
いや、間違っていたのではなく、そもそもが私達を騙す為のものだったのかもしれない。
私達をおびき寄せ、葬り去る為の罠…。
そう考えていた私に。
「違うわ、ななみちゃん」
黛さんが言った。
「見ての通りよ…目の前にあるあの建物…あれが機関の本部よ」
それだけに絶句する。
機関本部へと続くといわれる地下通路。
その終着点に、何故この国の政(まつりごと)の中枢、国会議事堂が存在しているのか。
「…地図が…あのCD-ROMが…間違っていた…?」
いや、間違っていたのではなく、そもそもが私達を騙す為のものだったのかもしれない。
私達をおびき寄せ、葬り去る為の罠…。
そう考えていた私に。
「違うわ、ななみちゃん」
黛さんが言った。
「見ての通りよ…目の前にあるあの建物…あれが機関の本部よ」