覚醒者3号-最終調査報告-
「ようこそ、機関本部へ」
男は言う。
「ここの警備は礼儀がなっていなくてね…レディに手荒な真似をしてしまった事、この通りお詫びする」
頭を下げるものの、男の目線は私達に向いたまま。
決して私達から視線を外そうとはしなかった。
「私が機関の『ボス』を務めている者だ。お初にお目にかかる」
「……」
私はその姿を、目をそらす事なく睨んでいた。
…機関の本部が、ここ国会議事堂だった時から、何となくそんな予感はしていた。
そして、見事に予想通りだったって訳ね…。
「貴方はお初かもだけど、私はよく見かけてるわ…テレビでね」
「…ほぅ…それは光栄だ」
薄笑みを浮かべる男。
その薄笑みに唾を吐き掛けたい気分に駆られながら。
「貴方がボスだったのね…現内閣総理大臣・大江幸次郎」
私は言い放った。
男は言う。
「ここの警備は礼儀がなっていなくてね…レディに手荒な真似をしてしまった事、この通りお詫びする」
頭を下げるものの、男の目線は私達に向いたまま。
決して私達から視線を外そうとはしなかった。
「私が機関の『ボス』を務めている者だ。お初にお目にかかる」
「……」
私はその姿を、目をそらす事なく睨んでいた。
…機関の本部が、ここ国会議事堂だった時から、何となくそんな予感はしていた。
そして、見事に予想通りだったって訳ね…。
「貴方はお初かもだけど、私はよく見かけてるわ…テレビでね」
「…ほぅ…それは光栄だ」
薄笑みを浮かべる男。
その薄笑みに唾を吐き掛けたい気分に駆られながら。
「貴方がボスだったのね…現内閣総理大臣・大江幸次郎」
私は言い放った。