覚醒者3号-最終調査報告-
哲平
ディスクトレイに、先程入手したCD-ROMを入れる。
「じゃ、読み込ませるわよ?」
パソコンを操作しながら、黛さんが言った。
その膝元では、眠気に負けてしまったななみが寝息を立てている。
…俺達は街の中心部に位置する繁華街にある、ネットカフェに来ていた。
成程、ここなら休息もとれるしパソコンも利用できる。
個室もあるので、こういう人目に触れたくない作業をするのにも向いている。
…カリカリと、読み込み音を立てるパソコン。
やがてモニターに。
「!」
地図のような、図面のような画像が表示された。
「黛さん…これは…!」
「驚いたわね…」
俺と彼女は、ほぼ同じ感想を口にする。
機関の本拠地を探す俺達にとって、ほんの些細な情報でも今は欲しい時だ。
だが、こうもすんなり『本命』に辿り着くとは思いもしなかった。
…CD-ROMに隠されていたデータ。
それは、機関本部へと通じる地下通路の所在の描かれた地図だった。
「じゃ、読み込ませるわよ?」
パソコンを操作しながら、黛さんが言った。
その膝元では、眠気に負けてしまったななみが寝息を立てている。
…俺達は街の中心部に位置する繁華街にある、ネットカフェに来ていた。
成程、ここなら休息もとれるしパソコンも利用できる。
個室もあるので、こういう人目に触れたくない作業をするのにも向いている。
…カリカリと、読み込み音を立てるパソコン。
やがてモニターに。
「!」
地図のような、図面のような画像が表示された。
「黛さん…これは…!」
「驚いたわね…」
俺と彼女は、ほぼ同じ感想を口にする。
機関の本拠地を探す俺達にとって、ほんの些細な情報でも今は欲しい時だ。
だが、こうもすんなり『本命』に辿り着くとは思いもしなかった。
…CD-ROMに隠されていたデータ。
それは、機関本部へと通じる地下通路の所在の描かれた地図だった。