君を待ってる
〜笑恋side〜

私と龍は天文学サークルに入ることにした。

笑「ここの部屋かな??」

龍「多分そうだと思うよ。」

空き教室の中に入ると、長身メガネの男の人と、美人な黒髪ボブの女の人、茶髪でやんちゃそうな男の人がいた。

「あれ?君たち新入生???」

笑「はい、私たちサークルに入りたいんですけど、、」

「是非是非大歓迎!実はさっき勧誘してた時に1人入ってくれるって言ってた男の子がいてね…」

笑「へぇそうなんですか」

「もう少しで来ると思うから少し待っててくれる?」

笑「はい!」


私たちは壁際に並べられた椅子に座る。

龍「笑恋って社交的だよな。」

笑「そんなことないよ。龍がいてくれるから、安心できてるの。ありがとうね。」

龍「こちらこそ。」

笑「でも私、龍と離れたら寂しいなぁ。」

私は教育学部、龍は経済学部だから、授業は別々。
人見知りの性格の私は、友達ができるか少し不安……。

龍「笑恋なら大丈夫だよ。」

笑「ありがとう!」

龍の何気ない一言で安心出来る。
やっぱり好きだなぁ。


ガラガラッ
教室のドアが開いて入ってきた人を見て、
私は驚いて言葉が出なかった。

笑「駿ちゃ、、、ん?」

あの時より身長が伸びて、大人になってるけど、
そこに居たのは整った顔立ちに綺麗な茶色の髪の毛。
間違いなく駿ちゃんだった。
< 15 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop