もふもふになっちゃった私ののんびり生活
この世界に転生してから一年が経った。身体は大分しっかりとしてきたが、体長はほとんど成長しなかった。
犬とか猫って、確か一年もあればほぼ体長は成長終わるよね?やっぱり私は犬ではないってことかな?それとも、もしかしてチワワみたいにかなり小さい種だとか?
「キューー……?」
寝床にゴロンと横になって、足の間に挟んだしっぽを両前脚でもふもふ、そして口でかみかみと甘噛みする。
前脚で耳を触った感じだと、パピヨンのように大き目の耳だと思う。……まさか本当にチワワだったり?ま、まさか異世界転生してまで……。
思わず甘噛みからカミカミへと移行してしまって、ぼさっとしてしまった尻尾を毛づくろいして整えると、ふう、とため息を一つき、今日も大木の奥、結界の幕の方とは逆側へと足を進めた。
半年ほど前、恐らく結界だろうあの幕がとりあえずどのくらいの範囲を囲んでいるのかを見極めに向かった。
ドキドキしながら幕の位置を確認し、木に絡んでいる蔓を引っ張ったりして目印にした。
二、三日に一度は境界へと向かってそんな目印をつける作業を続けていたのだが、そんなある日、不思議な光景に遭遇した。
幕の向こう側で、ザアザアと雨が降っていたのだ。なのにこちら側は全く雨など降っていなかったのだ。
転生してからこれまで一度も雨は降らず、そして大風が吹いた日もない。それどころかほとんどの日が晴天だったということにその時になってやっと気が付いて、逆にそんな自分にとても驚いた。
ええっ!この結界って、天候からも守ってくれていたのっ!それってやっぱり、ここが神様が用意した場所だから、ってこと?
そのまま茫然と、ある一定の場所から全く雨が降っていない、という不思議な現象を眺めていたが、我に返った後に、この雨に濡れていない場所が結界内だと気づき、慌てて必死で走って境界を確認したのだ。
あの時は疲れてヨレヨレになるまで走ったけど、境界の端が確認できなかったのよね……。あの日と次の日は、大木の寝床に戻って来ることもできなかったっけ。それでも、パタリと力尽きてその場で寝ちゃっても、襲われることのないこの場所を用意してくれた神様には本当に感謝しなきゃね。
犬とか猫って、確か一年もあればほぼ体長は成長終わるよね?やっぱり私は犬ではないってことかな?それとも、もしかしてチワワみたいにかなり小さい種だとか?
「キューー……?」
寝床にゴロンと横になって、足の間に挟んだしっぽを両前脚でもふもふ、そして口でかみかみと甘噛みする。
前脚で耳を触った感じだと、パピヨンのように大き目の耳だと思う。……まさか本当にチワワだったり?ま、まさか異世界転生してまで……。
思わず甘噛みからカミカミへと移行してしまって、ぼさっとしてしまった尻尾を毛づくろいして整えると、ふう、とため息を一つき、今日も大木の奥、結界の幕の方とは逆側へと足を進めた。
半年ほど前、恐らく結界だろうあの幕がとりあえずどのくらいの範囲を囲んでいるのかを見極めに向かった。
ドキドキしながら幕の位置を確認し、木に絡んでいる蔓を引っ張ったりして目印にした。
二、三日に一度は境界へと向かってそんな目印をつける作業を続けていたのだが、そんなある日、不思議な光景に遭遇した。
幕の向こう側で、ザアザアと雨が降っていたのだ。なのにこちら側は全く雨など降っていなかったのだ。
転生してからこれまで一度も雨は降らず、そして大風が吹いた日もない。それどころかほとんどの日が晴天だったということにその時になってやっと気が付いて、逆にそんな自分にとても驚いた。
ええっ!この結界って、天候からも守ってくれていたのっ!それってやっぱり、ここが神様が用意した場所だから、ってこと?
そのまま茫然と、ある一定の場所から全く雨が降っていない、という不思議な現象を眺めていたが、我に返った後に、この雨に濡れていない場所が結界内だと気づき、慌てて必死で走って境界を確認したのだ。
あの時は疲れてヨレヨレになるまで走ったけど、境界の端が確認できなかったのよね……。あの日と次の日は、大木の寝床に戻って来ることもできなかったっけ。それでも、パタリと力尽きてその場で寝ちゃっても、襲われることのないこの場所を用意してくれた神様には本当に感謝しなきゃね。