もふもふになっちゃった私ののんびり生活
お風呂に入りたい時に入れるようになってから、洗濯も魔法を使えば簡単に出来ると気づいたので人化した時はきちんと下着もつけるようになった。
こちらの服はボタンと紐を結ぶ仕様なので、なるべく頭からかぶって着れるワンピースやチュニックを着ている。
脇ボタンや脇を紐で結ぶ服も多く、ぷにぷにの手では止めずらいのだ。
毎日精霊樹の元へ行くのを日課に、他は周辺の森を探索したり、本棚の本を読んでこの世界のことを勉強したり、たまには一日だらーっと昼寝したりと毎日のんびりと過ごして更に一年が過ぎた頃、それまであまり成長が見られなかったもふもふ姿が成長した。
もふもふの毛並みが艶やかな輝きを帯びた銀に、そしてとうとう腰にくびれができたのだ!!
神様の紙に書いてあった通り、結局三年経っても体長は少しだけ大きくなっただけで身体はぷにぷにボディのままだったのだが、今はシュッてしてきたからいいのだ!……まだぷにっとはしてるけど。ううう。
人化すると五歳ほどになったので、今日は料理に挑戦だ。
目標は一週間に一日だけでも温かいスープが飲むことで、他の料理はおいおい作れるようになればいいと思っている。
まだ身長が足らない分は、踏み台に同じ大きさの貯蔵庫の木箱をひっくり返して四つ並べた。
材料は貯蔵庫にあった野菜だ。
見た目も味も前世の野菜と似たような野菜もたくさんあったが、生のまま齧って味を確認したら見た目と味の組み合わせが違う物も結構あった。
例えば人参のような見た目で味はごぼうだった、とか、見た目白菜で味はキャベツ、みたいな。今回選んだのは、当然味の似た物だ。
野菜を台の上に並べ、台所の戸棚に入っていたまな板とナイフを取り出す。
台所の戸棚には、鍋やフライパン、フライ返しのような物など、向こうにあったような調理器具が入っていたし、設備も魔道具の水道や、コンロの魔道具が設置されていた。
コンロの魔道具は鉄板に魔法陣が刻まれていて、火力の強弱の調節も可能となっている。竈で薪で調理、なんて絶対火力の調節ができないと思っていたからとてもうれしい。
だから、調理の一番の問題は材料を切ることだった。なんといっても包丁は無く、ナイフで切らねばならないからだ。
「よしっ!やりゅぞー!」
もう外見年齢は五歳になったのだ。まだ手はぷにぷにでも芋の皮剥きくらい、出来る筈!
まず、小さな手にはまだ大きいナイフをしっかりと握る。指が回り切らず、滑りそうになるのを刃を上に向け、芋の皮を剥いて行く。
「うっ、やっぱりすべりゅ……。でも、あちゅくても皮が剥ければいいもん」
何度か刃を滑らせて手を切りそうになったが、時間をかけて剥き終えた。それを滑らないように猫の手にした左手でまな板の上で押さえ、半分に切る。
トンッ。トンッ。
握りが甘くて刃が逃げそうになったので、刃の部分を上から押した。
両刃のナイフじゃなくて良かった……。でも、やっぱりナイフだと切りにくいな。包丁が欲しい。街へ行くことがあったら注文しよう。
そう思いつつ、慎重に、慎重にと自分に言い聞かせながら次々と野菜をブツ切りにしていった。
こちらの服はボタンと紐を結ぶ仕様なので、なるべく頭からかぶって着れるワンピースやチュニックを着ている。
脇ボタンや脇を紐で結ぶ服も多く、ぷにぷにの手では止めずらいのだ。
毎日精霊樹の元へ行くのを日課に、他は周辺の森を探索したり、本棚の本を読んでこの世界のことを勉強したり、たまには一日だらーっと昼寝したりと毎日のんびりと過ごして更に一年が過ぎた頃、それまであまり成長が見られなかったもふもふ姿が成長した。
もふもふの毛並みが艶やかな輝きを帯びた銀に、そしてとうとう腰にくびれができたのだ!!
神様の紙に書いてあった通り、結局三年経っても体長は少しだけ大きくなっただけで身体はぷにぷにボディのままだったのだが、今はシュッてしてきたからいいのだ!……まだぷにっとはしてるけど。ううう。
人化すると五歳ほどになったので、今日は料理に挑戦だ。
目標は一週間に一日だけでも温かいスープが飲むことで、他の料理はおいおい作れるようになればいいと思っている。
まだ身長が足らない分は、踏み台に同じ大きさの貯蔵庫の木箱をひっくり返して四つ並べた。
材料は貯蔵庫にあった野菜だ。
見た目も味も前世の野菜と似たような野菜もたくさんあったが、生のまま齧って味を確認したら見た目と味の組み合わせが違う物も結構あった。
例えば人参のような見た目で味はごぼうだった、とか、見た目白菜で味はキャベツ、みたいな。今回選んだのは、当然味の似た物だ。
野菜を台の上に並べ、台所の戸棚に入っていたまな板とナイフを取り出す。
台所の戸棚には、鍋やフライパン、フライ返しのような物など、向こうにあったような調理器具が入っていたし、設備も魔道具の水道や、コンロの魔道具が設置されていた。
コンロの魔道具は鉄板に魔法陣が刻まれていて、火力の強弱の調節も可能となっている。竈で薪で調理、なんて絶対火力の調節ができないと思っていたからとてもうれしい。
だから、調理の一番の問題は材料を切ることだった。なんといっても包丁は無く、ナイフで切らねばならないからだ。
「よしっ!やりゅぞー!」
もう外見年齢は五歳になったのだ。まだ手はぷにぷにでも芋の皮剥きくらい、出来る筈!
まず、小さな手にはまだ大きいナイフをしっかりと握る。指が回り切らず、滑りそうになるのを刃を上に向け、芋の皮を剥いて行く。
「うっ、やっぱりすべりゅ……。でも、あちゅくても皮が剥ければいいもん」
何度か刃を滑らせて手を切りそうになったが、時間をかけて剥き終えた。それを滑らないように猫の手にした左手でまな板の上で押さえ、半分に切る。
トンッ。トンッ。
握りが甘くて刃が逃げそうになったので、刃の部分を上から押した。
両刃のナイフじゃなくて良かった……。でも、やっぱりナイフだと切りにくいな。包丁が欲しい。街へ行くことがあったら注文しよう。
そう思いつつ、慎重に、慎重にと自分に言い聞かせながら次々と野菜をブツ切りにしていった。