もふもふになっちゃった私ののんびり生活
ふわー。良く寝た。今、何時だろう?
寝入った時はぽかぽか陽気だったが、忍び寄って来た冷気にぶるりと身震いをして目が覚めた。
ぼんやりと目を開けると、辺りはうっすらと暗くなり始めていた。
うわあ……。もふもふの毛皮があるのに肌寒いって。まだ赤ちゃんだからかな?でも、どこかに寒さを凌げる寝る場所を見つけないと。
このままここで寝たら寒さで凍えそうだ。
そう思うと、まだお腹はそれ程減ってはいなかったが、この後何か食べられる物を見つけられる確率は低いだろうと、食べられるだけ落ちている果実を食べると、周囲を見回してどこか寝られる場所があるかを探す。
この小さい身体なら、木の根の下でも空いてれば風も防げるよね。あとは葉っぱの布団にくるまって寝るしかないかな。
キョロキョロ見回していると、少し離れた場所に、より一層太い大木があることに気が付いた。
あの木なら、木の根が浮いている場所があるかな。とりあえず行ってみよう。
よたよたと、大きく膨れたお腹にバランスを崩しながらも、見つけた大木の元へと向かって歩いて行った。