王子様のキミ♪

本当,あの転入生,どうかして
るわ!
何であんなに俺様気分なのよ!

訳分からない転入生が現れたな。

「空美,おはよ―♪」

次の日の朝。
教室に入ると,由嘉がすでに
席に座っていた。

由嘉とは家が反対方向で,一
緒に学校に行くことができな
い。

「由嘉ぁ~,昨日最悪なこと
が起きたのよぉ。」

「どうしたどうしたぁ~?!」

私は昨日の出来事を由嘉に
話した。

転入生の家に連れて行かれ
たこと,告白されたこと。

由嘉は,大きな声で,

「マジでぇ?!!空美,よかっ
たじゃぁ──ん!」

「・・・・はい?」

由嘉の意味不明な発言に口を
ポカーンと開いてる私。






< 30 / 36 >

この作品をシェア

pagetop