王子様のキミ♪

「ねぇ,領哉君って彼女いる
のぉ~?♪」

「領哉君,かっこいい~!!」

「きゃぁぁ~~!」

廊下の方でもの凄い女子達の
声に騒いでいる。

「に,人気者だね。」

由嘉が私にそう言い,"だね。"
と答えた。


「おっ,空美じゃぁん~。」

げっ...。

転入生は私の方に近づいてきた。

「空美,おはよう~。」

「おっ,おはよ。」

「えっ,佐藤さんと領哉君って
どういう関係~~~?!」

廊下にいた女の子達が私達
に問いかけてきた。

「俺の片思い♪」

転入生はそう言って,私の肩
に手を回した。

『ええええええええぇ~~!』

女子達はショックなのか落ち
込みの顔だった。

「ちょっ!気軽に手なんて回さ
ないでよ!」




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