【完】イミテーション・シンデレラ
Act 5  正しいセフレの在り方。 どうして不機嫌になるの!

Act 5  正しいセフレの在り方。 どうして不機嫌になるの!




セフレ特集。 それって本当の恋?

今月のブリーチの特集は、まるで私の心情を読み取ったようだ。
思わず釘付けになり、雑誌にかじりつく。
そこには厳しい意見が書かれている。

『所詮セフレはセフレ。
いつか本カノに昇格できるなんて夢を持っているならば、そんなサイテー男とはさっさと縁を切ってしまいましょう!』

鋭いナイフで胸を抉られているようで、思わず胸を押さえる。

「ど、どうしたのよッ。岬!具合いで悪いの?!」

「な、何でもないわ、笹田さん。」

先日、昴とセックスをした。 勿論前回のような失態は犯していない。 酔っぱらって記憶を失うなどしていない。

正真正銘素面の状態で昴と向かいった。

甘い時間。 ちょっぴり意地悪な昴に焦らされて、誰かの手に寄って初めてあんなにセックスが気持ち良いと思った。

もっともっと昴を好きになってしまうってオチ、全然笑えない。

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