【完】イミテーション・シンデレラ

昴に後ろから抱きかかえられて、色々な話をした。
ほぼ仕事の話になっちゃうんだけど。 昴の話を聞くのが、好き。

どれだけ自分を卑下してしまっても、昴の話を聞いていると、芸能界の仕事が好きなのは伝わってくるから。

そんな頑張り屋の昴の姿。 芸能の神様はきっと見ていてくれてると思う。

「そういえば岬、クリスマスはどうする?」

「クリスマス?普通に仕事だけどね。昴も仕事でしょう?
今年は土日だっていうのにね、私達の仕事は何も関係ないし嫌になっちゃうわ」

「でも夜までには終わるでしょう? どこかに行こうか?」

それは願ってもないお誘いだった。 まさかクリスマスという特別な日に、一緒に過ごせるとか。

てゆーか、セフレってそういう特別な行事を一緒に過ごしてしまっていいのかしら? それとも互いに特別な相手がいない間はそういのもアリって事?

でも…そんな特別な日に一緒に過ごしてしまったら、ますます昴にハマりそう。

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