【完】イミテーション・シンデレラ
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抱きしめ合うベッドの中で、岬が甘えたように俺の胸にぎゅっとしがみつく。
小さく華奢な体はすっぽりと包まれてしまう。
俺の腕の中で幸せそうな笑顔を見せる岬に癒されていく。 幸せはこういう時間の事を言うのかもしれない。
「昴ー…好きー…」
幸せそうな顔をして、寝言を言う。
愛しくて堪らない。
彼女のおでこにちゅっとキスを落とし「俺も岬が好きだよ」と言うと
夢の中、また嬉しそうに微笑むんだ。
君は知らない。星の見えない東京の空を見上げていた。
いつだって前を向いて歩かないといけないと思っていた。 くよくよばかりしていられないから、決して下は向かないと決めていた。
そんな俺に、下を向いて歩く日があっても良いと言ってくれた。 何気なく落とす言葉の欠片の中に、どれだけ勇気づけられてきたか。
下を向いたら、満天の星の様な東京の夜景が広がっていた。
きっと、君は知らない。
岬とずっと一緒にいられますように――。
そんな願いを賭けたなんて、恥ずかしすぎるから君は知らなくていい。
抱きしめ合うベッドの中で、岬が甘えたように俺の胸にぎゅっとしがみつく。
小さく華奢な体はすっぽりと包まれてしまう。
俺の腕の中で幸せそうな笑顔を見せる岬に癒されていく。 幸せはこういう時間の事を言うのかもしれない。
「昴ー…好きー…」
幸せそうな顔をして、寝言を言う。
愛しくて堪らない。
彼女のおでこにちゅっとキスを落とし「俺も岬が好きだよ」と言うと
夢の中、また嬉しそうに微笑むんだ。
君は知らない。星の見えない東京の空を見上げていた。
いつだって前を向いて歩かないといけないと思っていた。 くよくよばかりしていられないから、決して下は向かないと決めていた。
そんな俺に、下を向いて歩く日があっても良いと言ってくれた。 何気なく落とす言葉の欠片の中に、どれだけ勇気づけられてきたか。
下を向いたら、満天の星の様な東京の夜景が広がっていた。
きっと、君は知らない。
岬とずっと一緒にいられますように――。
そんな願いを賭けたなんて、恥ずかしすぎるから君は知らなくていい。